東京都心での子育ての事情について迫る
東京都心での子育ての現状、問題点
将来的に子供を出産して育てていこうと考えているカップルにとっては、どこにどんなふうに住むかということも大きな悩みとなることでしょう。
親にしてみれば子供たちにはできるだけのびのびと、それでいて高度な教育環境を用意してあげたいと考えるところです。
同時に、自分たちの就業環境や家庭生活の送りやすさということも問題になってきます。
全国的に出生数や子供の数が減少傾向にある日本国内ですが、東京都内に限っては子育て世帯が年々多く移住をしてきています。
仕事を求めて上京をするという事情もありますが、やはり子供のための教育環境ということで考えると、東京は日本でもっともよい場所だろうという結論になってしまうのです。
しかしその半面で、人口密集地域である東京ならではの子育ての問題もあります。
都内の子育て事情は実際にそこで生活をしてみるまでわからないことも多く、地方とはまた違った苦労があります。
まず東京都内で最も大きな悩みとなるのが「待機児童問題」でしょう。
他の地方都市においては比較的入りやすい保育所も、東京都内だけは別格で数倍~数十倍の倍率をくぐり抜けなければ子供を預けることができないのです。
いわゆる「保活」と言われる保育所に入るための活動マニュアルもあるほどで、出産後すぐに訪れる大きな問題となります。
東京ならではの満員電車や狭い通路といったことも問題点の一つで、ベビーカーを使って外出をしたときに人混みの中でぶつかってしまったり、子供がぐずったときにすぐに休憩出来る場所がないなどの悩みが出てきてしまいます。
都内で子育てしやすい街はどこか
東京都内で子育てをする時には、住環境や就業環境などから住宅地を選ぶのがおすすめです。
最近では子育て世代を呼び込むために独自の政策をしている区市町村もあるので、それぞれの特徴をふまえた上で探してみるとかなりよい物件を見つけることができます。
子育てのしやすさの目安になることとしては「保育所・幼稚園・各種学校の状況」「交通アクセス」「買い物施設」「自然環境」といったことが挙げられるでしょう。
他にも美術館や図書館などの文化施設や、自動車を使える道路環境、飲食店の質といったことも子育てには関係してきます。
それらを総合して考えると、都内でも子育てしやすい地域として挙げられるのは江戸川区、文京区、世田谷区といったところです。
江戸川区と言えば東東京の下町地区ですが、荒川を挟んで東京中心部から対岸にあたるということもあって、住環境としては落ち着いており、家賃も比較的安くなっています。
なんと言っても目玉は中学生まで医療費が無料ということと、私立幼稚園に通う場合に月額最大2万6千円の補助金が出るという区独自の制度です。