ひとり親家庭支援センター「はあと」とは?
「はあと」とは、利用をしたほうが良い人
東京都が行っている子育て政策の一つに、ひとり親家庭(母子家庭・寡婦・父子家庭)を支援するための施設である「はあと」があります。
「はあと」では生活相談や養育費についての相談を中心に、離婚前後の法律相談や面会交流のための支援、その他ひとり親家庭とその関係者全体に対しての支援・バックアップ活動を行っています。
子育てだけでなく就労についても積極的に支援活動を行っているので、一人で子育てをしていくことに不安を感じている人にとって、とても心強い味方になってくれるでしょう。
就業支援対策としては、職業訓練や企業への雇用促進などかなり踏み込んだところまで行ってくれるので、ハローワークなど他の場所にいちいち足を運ばなくても総合的な支援を受けられるメリットがあります。
「はあと」の利用が勧められる人としては20歳未満の子供を扶養していて、配偶者と離婚した人(その予定者)や未婚・非婚の人、配偶者が死亡または行方不明の人、配偶者から遺棄されている人、その他事情により配偶者からの支援を受けられない人全般です。
一人で子育てをしなければならなくなった時は、男性であっても女性であっても大きな不安を抱えてしまうことになります。
そこで金銭面を含め公的な援助としてどういったことを受けられるかということを総合的に案内してくれるのが「はあと」という施設の設置趣旨なのです。
離婚に関する問題についても扱います
子供のためを思って離婚を思いとどまっている人も世の中には多くいることと思いますが、必ずしも離婚しないという選択が子供のためになるとは限りません。
よく言われることですが、両親が揃っていても両親が常にケンカをしている状態の方がより悪いとされています。
とはいえ離婚をしてしまい、ひとり親になったときに自分だけで子供の世話をしていくことができるのだろうか、ということもまた大きな悩みになってくるでしょう。
「はあと」ではまず離婚するということは具体的にどのような法的扱いになるかということや、離婚後にはどういった権利や義務が発生するかといったことも相談に乗ってくれます。
近年では国際結婚など結婚を巡る関係も複雑化しており、自分だけではどうしてよいか分からないという人もいることでしょう。
家族関係で悩んでいる人や、ひとり親になることを意識しつつどう子育てをしていけばよいか悩んでいるという人は気軽に相談をしてみることをおすすめします。
ひとり親となる場合には、それぞれの状況に応じた支援制度も多くあります。
金銭面での不安は「この先どうなるかわからない」ということから発生しますので、将来的な見通しができることにより子育てをする勇気を得られるのです。