老人の手元

老後にかかるお金は?今から考える東京都心での東京生活

老後に掛かる費用の相場

子育ても一段落して、子供が巣立って就職をして行った頃に気がかりになるのが、自分自身の老後の生活です。
昔であれば子供は自分の老後をの世話をしてくれるものと当然のように思えていたかもしれませんが、現在は先行きのわからない世の中となっており、また子供世代と親世代で意見の相違もあります。

これから定年や老後のリタイア後を考えるということなら、まず子供におんぶにだっこで面倒を見てもらうという考えはあまり当てにしすぎない方がよいでしょう。

老後の生活を不自由なく送っていくためには、まずはどういった場所でどんな生活をしたいかということをシミュレーションしてみてください。
数年前までは「定年後は地方や海外でのんびり生活したい」と考える人が多く見られました。
しかし、実際に地方に移住してみると生活インフラや商業施設などを利用するときに車が必須となっているなど不自由が多く、結局都内に戻ってきたという人が多くなっています。

地方都市が一概に悪いというわけではないのですが、老後の終の棲家を選ぶならできるだけ自立した生活が可能な生活圏を選ぶことが大切になってきます。
そういう意味で老後の生活のし易い環境となるのが都内の専用住宅の利用です。

東京都内は狭いエリアに多くの人が集まっていることから徒歩圏内で生活ができる都市づくりがされており、体力に不安のある高齢者でも生活しやすくなっています。
その一方で、都内は日本一地価が高く住居費用が高額になるため、あらかじめどのくらいの費用が必要になるかを試算していかなければいけません。

2014年度の調査では、65歳以上の高齢夫婦が年金をもとに生活をしていく場合、平均的な月額支出は23万9,485円となっています。
その他社会保険料など公租公課を加えると月額に必要になる費用は約27万円となっているので、そこから生活費用を組み立てていかなければならないでしょう。

不安なく老後を送るための費用は生活レベルにもよりますが約2千万円程度は必要とされており、十分に趣味を楽しみたいならば1億2000万は貯蓄が必要という意見もあります。

老後に向けて準備する際の考え方

お金の問題もそうですが、快適な老後生活を送っていくためには住環境整備も欠かせません。
高齢になると小さな段差でもケガをしやすくなりますし、移動をしたり入浴・トイレをする時にも体の動作が負担になってきます。

持ち家の場合はバリアフリー住宅としてリフォームするのがおすすめで、建築をする場合には国や自治体から補助金を受けることが可能です。
いざ体が効かなくなってから建築をするとなるとローンの問題なども出てきますので、子供が独立したタイミングで老後の住環境もよく考えてみてください。